虫歯・歯周病

歯並びが悪いと、歯が磨きにくいため磨き残しができ、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

あごの痛み

上下の前歯が噛み合わない人や開口の人はあごが前後左右に動くときに痛みを感じたり、顎関節に雑音が生じやすくなります。

発音

歯と歯の隙間が大きかったり、歯が内側に倒れている場合など、正しい舌の動きができないために、発音がおかしくなることがあります。

食べ物をしっかり噛めません

歯並びや噛み合わせが悪いと、食べ物をきちんと噛めません。そのため良く噛まずに飲み込むくせがついてしまう心配も。消化に悪いだけでなく、胃腸にも絶えず大きな負担をかけていることになります。

腰痛など

噛み合わせの悪さは、慢性的な肩こりや頭痛、腰痛、姿勢の悪さなどとも深くかかわっています。これは、あごの骨の前後左右のバランスがとれていないため、それを支える背骨（脊柱）にゆがみが生じているためと考えられています。

ルックス・顔の形

あごの骨や顔の筋肉は、きちんと正しく噛むことで発達すると言われています。
でも、歯並びや噛み合わせが悪いと正しく噛むことができず、あごが十分発達しなかったり、顔の形が左右で歪んでしまうケースも。成人の方はもちろん、これから成長期を迎えるお子さんにとっては特に重大な問題です。人と話をするときなど、口元が気になってうまく話せなかったり、思い切り笑うことができず、精神的にもよくありません。

(1) ご相談

歯並びなどのお悩みや、こうしたいという御希望についてお聞きします。
簡単な口腔内診査の後に、矯正治療の方針、治療に使用する矯正装置、矯正治療の期間、 矯正費用についておおまかにご説明いたします。　
豊富な矯正治療例の中から実際の治療例を見ていただきながらご説明しています。

(2) 精密検査

実際の治療方針を決定するために、現在の歯並びやあごの骨の状態などを詳しくチェックいたします。歯の型どり、レントゲン写真撮影（セファログラム・パントモグラム）、口腔内写真撮影等を行います。

(3) 分析・診断

精密検査の結果を分析し、最適な治療方針を決定します。より正確な、使用する矯正装置、治療期間、矯正費用について詳しくご説明いたします。
もし虫歯や歯周病の治療が先に必要と判断した場合、また矯正治療にあたり抜歯が必要となる場合も、この段階でお話しし、ご相談いたします。
※抜歯が必要な場合は当院の別のドクターが行います。

(4) 治療開始

歯に矯正装置を装着して、ここから治療が始まります。 　　　
初めは装置の違和感や痛みに対する不安が多い時期です。時間の経過とともに違和感、痛みともに軽減していきますが、不安な点はどうかご相談ください。

(5) 矯正治療

矯正治療中は４～８週間に１回通院していただきます。その際、歯を動かしていくための装置・ワイヤー等の調整やチェックを行います。また矯正装置をつけると、どうしても歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯肉炎のチェックも同時に行います。
※虫歯治療や歯肉炎の治療が必要な場合は当院の別のドクターが行います。

(6) 保定期間

きれいな歯並びに移動を終えた歯は、移動を終えた後もしばらくは元の位置に戻ろうとする性質があります。そこで、お食事の時などには取り外しができる透明な保定装置を使い、移動した歯をその位置にしっかりと保定させます。保定期間は約２年間（個人差や症例によって変化します）、 この間２～６ヵ月に１回程度の通院をおすすめしています。

小さなお子様のあごはまだ成長しきっていないため骨もまだ柔らかく矯正をするには最適な時期だと考えられます。この時期に治療を始めれば、あごの成長に合わせて矯正ができるので、自然に正しい噛み合わせに誘導することが可能です。

小児矯正は、あごの成長を適切に誘導しながら治療を進めていくことができるので、 永久歯が生えるときにキレイで正しい噛み合わせにできる、抜歯をする可能性が低くなるなどのメリットがあります。

逆に、あごが成長する子供の頃に、悪い歯並びやお口に関する癖を放っておくと、 あごの発育が正常に行われず、顔の形などに影響が出ることがあります。

上下のあごの位置がずれることによって起こる顎関節症などは、乳歯の生えている早い時期からの治療が効果的です。

• 歯が生えかわる時期に合わせて永久歯を正しい歯並びに誘導できるため、後戻りが少ないです。
• 大人になってからの矯正治療に比べて、抜歯の必要性が減ります。
• 装置をつける期間が短くできます。
• 大人になってからは難しい、あごや顔の左右のゆがみを減らすことができます。
• 極度の反対咬合（受け口）は手術が必要な場合がありますが、小児のうちに矯正を始めると手術の必要性が減ります。