歯科ニシムラのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。 当院は間もなく開院５５年を迎えます。私が長年に渡る治療を通して思うのは、「咬み合わせ」の大切さです。「咬み合わせ」が生まれながら良くなかったり、以前の歯科治療でおかしくなってしまっている「咬み合わせ」を有する患者さんは驚くほどたくさんいらっしゃいます。「咬み合わせ」に問題があると、歯の治療をしても良く噛めない。入れ歯やインプラントを入れても、なぜかうまく嚙めない。これらは、正しくない「咬み合わせ」からくるストレスが蓄積された結果、口ばかりでなく、体全体のバランスが崩れてしまっているからなのです。

もちろん、これらのストレスに対しての許容範囲は、患者さん一人ひとり違います。許容範囲が広い患者さんの場合ですと、少々の正しくない「咬み合わせ」でも日々不自由なく食事や生活ができていますが、許容範囲の狭い患者さんの場合では、顎関節症、しつこい頭痛（偏頭痛を含む）、肩こり、腰や背骨の痛み、手足のしびれ、不眠症、倦怠感、無気力や精神の落ち込み、など様々な不定愁訴（ふていしゅうそー原因不明な症状）を引き起こします。これらの諸症状と「咬み合わせ」との関係については、医学的には完全に解明されていませんが、口腔と関係する神経や筋肉に関する生理学的な見地からすれば、強い因果関係があることがわかります。

当院では、長年の臨床経験から導き出された独自の検査と診断、治療を行なっています。その結果、良くない「咬み合わせ」から起こる様々な症状を、診断して治療することが出来るようになりました。「咬み合わせ」治療のゴールは、患者さんの「咬み合わせ」を本来に近い状態に戻す、また正しい「咬み合わせ」の状態に誘導し、自己治癒力を上げ、以前よりもよい状態に治療してゆくことです。

いまや歯科医院の役割は、虫歯や歯周病の治療だけを行なうだけではありません。安定した正しい「咬み合わせ」を取り戻し、体全体も健康になって、豊かな毎日をお過ごしいただきたいと心から願っております。

医療法人社団聖泉会　歯科ニシムラ
院長　西村政仁